ウクライナに蚊っているんですか?

オデッサ

何丘はウクライナのオデッサちゅう街に住んでるのだが

蚊、いますよ。
ゴキも、出ますよ。

みたいな話をしてみようか。

前提:ウクライナどこ?

まず気候条件を見ておきたい。
ウクライナのオデッサは地図で見るとここである。(★印)

緯度で言ったら稚内より高い(オデッサ:北緯46度、宗谷岬:北緯45度)
でもガルフストリームの影響で温暖である。

夏は30度くらい平気でいく。ただし湿気がないので過ごしやすい。
夏オデッサに来た日本人の典型的な反応:へえ、ロシアの一部みたいに思ってたけど意外に暑いね! でもまぁ日本と比べりゃ大分ましか。

ウクライナに蚊ぁ、いますか?

いますか?

いますよ。

今も30か所くらいかまれてる。
いや今この瞬間、何丘の体に蚊が30匹吸い付いているという意味でなくて。

さされ痕のうち、「活火山」といいますか、現実にかゆいのは4か所である(右足首内側、左足すね下部、左足大腿外側、右手の手甲)。

蚊取り線香とか、ないんすか?

あるっすよ。
спираль(スパイラル)という。ふつーにマッチで火をつけて焚く。

まぁでも屋内ではだいたい薬液揮発系のやつ使うかな。

これをコンセントにブッさす。

ムヒとか、ないんすか?

ないねぇ。唯一ないものがそれだ。
では刺されたときどうするのかというと、
酢ゥをガーゼに吸わせてちょんちょんってやったりする。

何丘は酢ゥは使わない。もうなんつーか諦めた。
ただ痒ぃーなぁと思いながら座して痒さが果てるのを待つ。(終わっている?

何丘さんは「蚊ァは純粋悪だ」と考えてるそうですが。

ああよく知ってますね。さすが私自身だ。

ある生物種について、やれ根絶やしにしろだの、存在そのものが悪だのとは、仏教徒の私には言いにくいことだ。しかし……

  • 痒い
  • うるさい
  • 伝染病を媒介する

この三拍子が揃ってしまっては、もう弁護の予知がない。

伝染病の媒介で人を殺すことは見やすいが、前二者もばかにならない。痒い・うるさいとは、とりもなおさず、人に不快を与える・人を眠らせないということ、引いては、人間の知的生産を損なうことである。蚊がいなければニュートンはもっと考え、ベートーヴェンはもっと生み出せたはずなのだ。人類の精神史は蚊によって大きく毀損されている。

こうなるともう断定せざるを得ない。蚊は絶対悪だ。
人類にとって許容の限度を超えた害悪だ。滅ぼすしかない。

何丘さんは「蚊は半分、人災」と考えているそうですね。

ああそれも聞いてくれます。げに私は私の最良の聞き手だね。
しかり、蚊は半分自然災害であるが、半分は人災である。

一粒万倍(いちりゅうまんばい)といいますが、実に蚊は一匹から一万匹に増える。奴らは数が多い。絶滅さすのは困難だ。

しかし逆向きに考えると、現在の一万匹は、わずか一匹から生じたのである。
ということは、我らのancestors(父祖たち)がきちんと身の回りの蚊を殺してくれていれば、今ごろ人類は蚊に苦しめられることもなかった。

あなたの眠れない夜は父祖の怠惰のせいなのだ。そのことであなたは父祖を恨んでよい。

そして、全人類に呼びかけたい。蚊は殺せ。いると分かっているのに「まいっか、行くし。」などと言って目こぼすな。見逃したそいつは一万倍に増える。んで増えたその一万匹がまたそれぞれ一万倍に増えて我らの子孫を苛む。

ウクライナに蝉いるんすか?

蝉はまぁいないね。夏の間一回も聞かない。

むしろ鈴虫が鳴いている。鈴虫はこちらでは秋でなく夏の季語だ。

ウクライナにゴキブリいるんすか?

おお、その話をしたかった。
それがねえ、いるんすよ。

「G」はいない

といっても、日本のような、

  • 小指一本ほどある
  • 黒光りの
  • 擬音は「カサササッ」
  • 極めて敏捷
  • 極めてHPが高い

いわゆる「G」といわれる種族は、こちらにはいない。

基本的には「小ゴキブリ」

しかし小指の爪ほどの小せえのなら出る。
прусаки(プロシア人)と呼ばれるやつだ。
※ロシア語中級者ならтараканы(ゴキブリ)という言葉を知ってると思うが、ロシア人がтараканыと聞いて思い浮かべるのは基本このпрусакиだ。日本に留学にきたロシア人は日本のゴキブリを見てカルチャーショックを受けるという。

私たちの団地の一室で今まさにこの小ゴキブリと戦争中である。

こやつらは見た目そうグロテスクではない。「G」を知る者の目にはむしろ可愛くさえ映る。私はティッシュ一枚越しなら手でも潰す。(敏捷性も低い)
だが、奴らは数が多い。んでこちらには盛んにハイハイする1歳の子供がいる。

だから南無観世音菩薩、掃討作戦を実施中である。

「大ゴキブリ」もいないことはない

でもまぁどうやらいるんすよデカいのも、日本クラスの。
一時期暮らしてたオデッサ旧市街の築100年のアパートで出た。
奴らのパラメータはこんな感じだ。

  • 小指一本ほど
  • 真っ黒
  • 擬音は、そうね、まあ「カサササ」
  • 敏捷性は低い
  • HPも低い

オデッサは一応欧州の石造りの街、中心部(=旧市街)の物件はほとんどが築数十年~百数十年である。
世々住み継ぐうち壁には無数の用途不明の穴が空いている。その穴の向こうに憧れの、ゴキの世界が広がっており、「ゴキの道」と呼ばれる通路を通ってゴキたちがやって来る。

この全てを塞ぐことは不可能だ、したがって私たちはゴキを駆逐できない。
(市販の色んな駆逐薬を試したが出現数は減らなかった)
折しも子供がハイハイをし始めていた。私たちは賃貸を解約した。

結び

言ったように私は今、体の4か所が痒い(右足首内側、左足すね下部、左足大腿外側、右手の手甲)のだが、

このディテールは必要なかったかもしれない。

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