何丘、旅番組好きなんスよね。
「世界ふれあい街歩き」(NHK)なんか世界に誇れる旅番組だと思う。
ところでロシアにもおもろい旅番組あるの知ってっか?
その名も「オモテかウラか」
(ロシア語:Орёл и Решка)
まぁ一緒に見てみようよ。YouTube の番組公式チャンネルでノーカットで見れっからさ。
2020年1月放送、グレートバリアリーフ編なんてどうだい?
グレートバリアリーフってココだよ
グレートバリアリーフ。オーストラリアの右肩ね。
今回は、この青く光ってる帯の真ん中あたりにあるウィットサンデー諸島(Whitsunday Islands)を旅するんだそうだ。
ウィットサンデーコースト空港でコイントス
旅人は「赤い女」と「黄色い男」。
空港でコイントスして、勝った方が金持ち旅行、負けた方は貧乏旅行する。
このとき言う「オモテかウラか(Орёл и Решка)!」が番組名になってるわけね。
今回は男が負けた。男は1泊2日の旅を100米ドル(約1万円)でまかなうことになる。
【貧乏】空港から目的地までヒッチハイク
まず貧乏男は空港のヴァーチャルアクアリウムで虚魚たちと戯れ現実逃避。
費用:$0
で、グレートバリアリーフ見るためには、まず空港からエアリービーチ(Airlie Beach)つうとこに行かねばならないそうなのだが、
安いバスでも22豪ドル、つまり1600円くらいするそうで、
(見よ、物価高めの国で、予算1万円の旅がいかにシビアであるか)
ロン毛の兄ちゃんに頼みこみ、乗っけてもらうことに。
こういう感じ、日本の民放の旅番組でもときどき見るよね。
費用:$0
☆豪遊☆空港から目的地までジェット
一方の女は、同じ空港から同じ目的地へチャーター機で移動するようだ。
この激しすぎる落差が「オモテかウラか」の醍醐味。
窓からの景色はこんな感じ。
こちら(↓)が白色天国、ホワイトヘブン(Whitehaven)いうところらしいですわ。
グレートバリアリーフ、珊瑚礁。
機内放送で「ハートの形の珊瑚礁です」いうてる。
恋人ならここでちゅーですな
チャーター便:$2,249 / 1時間
【貧乏】人工ビーチで泳ぐ
さて貧乏人、車で30分ほどでエアリービーチに到着。
軽くお色気シーンを挟みまして、
チーズバーガーとポテトを食べたそうですが絵的につまらなかったのでしょう、食事シーンはカット。
昼食:$5.84
で、エアリービーチつうくらいだから海入らなきゃウソでしょ、ということで浜に赴くも、
なんでも11月~5月は有毒生物(クラゲとか)出て危ないとかで。
かわりに海辺の市営屋外プールに入りました。
入場無料! よかったね。
費用:$0
☆豪遊☆カタマランヨットをチャーター
そのころ例の赤い女はといいますと、
ドリーム・ヨット・チャーターズ社のカタマラン(双胴船)をチャーター。
費用:$5,555(55万円!)
【貧乏】ツアー代を払うため日雇いバイト
再び貧乏人。
今いるエアリービーチから目的地のグレートバリアリーフまでは、なお海路を60㎞も行かねばならぬそうで、頭を抱えております。
地元旅行社のツアーに飛び込もうかと考えるのだが、
最安プランでも150米ドルかかるそうで、完全に予算オーバー。
ここから結構ぶっとんだ展開なんですが(日本のテレビではあり得ない)
アプリで地元の日雇いバイトを探して応募。
ヨットの清掃(20ドル/1時間)という仕事にありつく。
「こんな安い労働力見つかってラッキーだ!」と注文主。
展開が早いなー、さすがに仕込みかなー、と思って見てたら、注文主より「カメラ関係なくガチで働け!」との言葉。
そんなこんなで$41.39 ゲット。2時間ちょい働いたってことか。
リアルだな。ガチで働いたものと見よう。
これでツアーに参加できますな。念願のグレートバリアリーフへ!
☆豪遊☆シュノーケリング
ちなみに金持ちはヨットで昼飯食ったみたいだ。
昼食:$67
……いや、何食った!?
それはともかく、金持ち女はこれからシュノーケリングを楽しむ。
フック島(Hook Island)のバタフライ湾(Butterfly Bay)というところだそうだ。
以下、海中遊泳の模様。
おやおや、マジか? こんなものまで見れるのか?
信じねえぞ? 別日の撮れ高だろ? 女と一緒に映してみろ、この野郎。
シュノーケリング(インストラクターつき):$200
【貧乏】磯でカキ剥いで食う
さて貧乏男は$124.48 のツアーに申し込んだ。いよいよ明日はグレートバリアリーフだ。
しかし問題は、物価の高いオーストラリアにあって、残りのたった$11.07 (千円余り)で下記ミッションをこなさねばならぬということだ。
・今日の晩メシを食う
・今晩どこかに泊る
・明日の朝食、昼食、夕食
詰み・・か?
と思いきや、男は案外明るい。
「そんなときにはこうすればよい。ライフハックを紹介しよう」
「まず車を停めるやろ」
「んで人のいないビーチに運んでもらうやろ」
「岩肌に牡蠣(カキ)がこびりついてるからナイフで剥がして、」
「んでレモン搾ってポテチと食べる、と」
「牡蠣、23個も食ったったデ!」
レモン&ポテチ:$2.18
☆豪遊☆ホワイトビーチで側転
さて金持ち女はと言いますと。
行きのジェットでも見た白色天国こと、ホワイトビーチに上陸しました。
この番組(「オモテかウラか」)の女のほうのパーソナリティは原則、毎回脱ぎます。
なる、砂が白いんスね。それで白色天国ね。
あまりに白いので、太陽光を跳ね返し、熱を吸わず、なんか冷んやりして気持ちいい……らしい。
あと、何や、「鳴き砂」らしい。キュッキュいうって。
晩飯:$81
……いや、だから、何食った?
【貧乏】カウチサーフィン
一方、残金数百円で、今晩どこで寝んのか心配された貧乏人は、
なんのことはない、カウチサーフィン(無料の民泊)で事なきを得る。
ホットドッグ(夜食):$2.88
☆豪遊☆カンガルーと戯れる
同じ夜を金持ち女がどこでどう明かしたのか一切見せてくれないのだが、あれかね、ヨットで寝たんかな。ベッド完備のようだったから。
んで例によって何食ったか教えてくれないのだが 朝食$36 食って、
ブレドル野生動物園(Bredls Wild Farm)とかいうとこ来た。
カンガルーとエミューがオーストラリアの国章に描かれてるのだそうだ。……国章とは?
これがウォンバットだそうだ。
あ、えーと、帽子かぶってないほうね。
ワニにまたがる親ウォンバッ……や、飼育員。
んでコアラを抱っこしたりか。ええやん。
どうでもいいけど女ノーブラだ(これまた日本のテレビではあり得ぬ)
入園料:$48
【貧乏】ついに念願のグレートバリアリーフ……?
さて、貧乏男がいよいよツアーでグレートバリアリーフへ。
$124.48 のツアーには、いい感じのビュッフェ(バイキング)もついている。
唐突なエロカットを挟み、
いざ、海の中へ!(スーツは船で貸してもらえるんだろう)
ところが、泳いでも泳いでも・・
珊瑚礁がない。
魚たちもいない。
気候変動とかで珊瑚礁は死に絶えつつある、という話。
そういう趣旨のツアーだったのか? てか、そういう趣旨の番組だったのか?
あるいはあれか、最安ランクのツアーだと近場のそういう海域までしか連れてってくれないのだろうか。
グレートバリアリーフ見学ツアー:$124.48
番組恒例「瓶の中の100ドル」
そろそろシメに入ります。
金持ち女は例によって「昼食:$26」と食事の内容を明かさない。それはともかく、
(↑)手にしたワインボトルはこれ何かというと、番組恒例の視聴者プレゼントなんですね。
ボトルに100米ドル札を入れてロケ地のどこかに隠す、見つけた人持ってってどうぞ! という。
エアリービーチのオーシャンロードの岩間にボトルをブッ刺したそうです。
この回は2020年1月5日の放送。まだ誰にも回収されてない可能性は……あるでしょうか?
ないでしょうね。
☆豪遊☆やっと明かされる金持ちの晩飯
番組も大詰め。
と、ここへきて赤い女がレストランに入っていく。豪奢な晩飯をやっと拝めるのか。
肉の盛り合わせを頼んだそうなんだが、なんや普通か!?
と思いきや、ゴリゴリのオーストラリアンスペシャリテだったらしく、
向かって左の牛肉みたいのがカンガルー肉、
となりの鶏肉みたいのがワニ肉、
ソーセージがエミュー肉、
いっちゃん右の焦げたやつが地元のなんとか種の牛肉だって。
こんなもん食いたいあなた、エアリービーチのバー&グリル「KC’s」を訪ねてみては。
晩飯:$31
まとめ
結局1泊2日の旅で、それぞれ使った金額は、
貧乏男:141.29ドル(1万4千円くらい)
金持ち女:8293ドル(83万円くらい)
どーでした? ロシアの人気旅行番組「オモテかウラか(Орёл и Решка)」。
こんな感じでよければまた別の回もまとめてみます。
クレジット
今更ですけど男の方はアントン・ザイツェフ、タレント。
女の方はアリーナ・アストロフスカヤ、女優、ミュージシャン。
「オモテかウラか」(Орёл и Решка アリョール・イ・レーシカ)は、もともとウクライナの番組。
今はロシアのテレビ局「ピャートニツァ!」(Пятница!)で放送。
YouTube公式チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCH4KR4_UxYIfQDTHaPeMWtg