何かやるⅡ

オデッサ/ウクライナ/ロシア

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何もやってない、ことを報告す。

偽善者ここにあり、嘲笑え。ただニュース見て心痛めてるだけ。偽善者、おまんこ野郎、FM東京。

◯ウクライナの現在の電力状況

ひとまず先月26日の猛打から少しは回復し、ここ五、六日は緊急および計画停電なしで済んでいる。が、このかんも電力インフラ狙いのミサイル/ドローン攻撃は中小規模で休みなく行われており「このまま秋のうちは停電無しで済むであろう、ただし条件がひとつ」との電力当局の言が哀しい。その条件とは言うまでもない、露の大規模ミサイル攻撃の再来。露はこのほどイランから短距離弾道ミサイル200発を取得した。射程120キロというからATACMSやS.Shadowなら発射元を叩ける、だが露本土への米欧供与長射程砲の使用許可をこの期に及んで米は出し渋る。

ウクライナは昨冬を出力18ギガワット(1800万キロワット)でギリ耐えた。だが春先の露虐で実に半量の9ギガワットを喪失した。その影響で夏がどう過ごされたかここには繰り返さない。このかん政治外交技術部門の懸命の努力で失われたもののいささかは回復した筈だが、一方では露による破壊も継続されたわけで。(出力)増やそう増やそうという光の力と、減らそう減らそうという闇の力が、どちら上位で進行して今か。少なくとも先月26日の糞攻撃は、光の力をだいぶ上回ってしまったようである(被害の評価と今後の見込みはいまだ定まらず)

先日の報道では、冬場、「楽観シナリオで」一日12時間停電。悲観シナリオでは一日20時間停電という。楽観すなわち、暖冬かつ露の大規模攻撃なし。悲観すなわち、厳冬かつ略。

楽観してさえ一日12時間! ちなみにウクライナは北国であり、いちばん南のオデッサあたりでさえ北海道の一番北より緯度が高い。したがって、①寒い。②昼が短い。ウクライナの人たちに暖房と光を与えることができたらいいなあ、どらえもん。なにか便利な道具はないか。発電機というものがある。これ一台あれば一つの家に光が灯り、暖房がつく。それは一台、四万円ほどで買える。

このほど、ゼレンスキーのキガワットと題するУП論説を読んだが、やはり、中央集権的な配電システムは善き隣人の殺電努力の餌食となるばかりなので、ウクライナの近い未来は分散モデルの構築――無数の小型かつ移動可能な発電力を備えること にこそあるであろう、とのことだった。

◯わたしの無為の現在位置

これ書く今は労働の帰りの電車である。わたしの24時間から10時間を奪う労働、それから、妊婦と四歳児。これがわたしの言い訳の全てだ。本当に何かやるなら、この同じ条件のもとでも、やる人はやる、何かはやれる。要は熱量、情熱、誠実の問題だ。和田は一言で言って眼高手低。曽原先生が20年前に喝破していた。

(それにしても、少しは胸のあったかい、帰り道ではある。ついにベチョキョ(米英供与長射程兵器による露深部打撃の許可)が得られるかも知れない!米英外相が揃ってキエフに入っている。むろんここでATACMSとS.S.のことを話すのである。どうすりゃ米の頑拒を解けるかその「鍵」を探してる!とゼレンスキー言ってた、その鍵は探しても探しても見つからなかったが、探しものはこれかいとばかり、不意に熱砂の丘から投げ込まれた、イランの対露ミサイル支援だ。そうか、必要なのはそのピースであったか――露がイランのミサイルでウの発電所を撃つ(だろう)ということ!ならばいっそイランに感謝だ。センキューフォーザエスカレーション。そのことと、あと、トランプとハリスがテレビ討論して、詳細知らんが、どうもハリスがだいぶ天秤を自身のほうへ傾けたそうな。ハリスが勝ったら言ってやろうな!よかったね、あんたの応援していた候補が勝ったよって、VVP、あの裏地見る人に。)

このかん思い巡らして、いまこういう認識である。

・この国のある場所で光を消して別の国のある場所に光をつけるというのは、じつは、単純に光の移転ということでは話は済まなくて、それが本来の場所で灯っていれば得られたはずの副次的利益(それが商店街の振興という名目なら、その商店街に属する店店の、売上増大)とか、それを消すことで浮いた費用で充実させられたかも知れない社会福祉を、放棄するということである。だが、わたしがそんなことをいうのは、わたしの目的にとっては、ぜんぜん得策でないから、わたしは言わないだろう。わたしは単純化して、ある場所で光を消して、別の場所に光を灯す、ということを言い続けるだろう

・イルミネーションには、華美華麗であり、それを見にわざわざ外から人がくる、というパターン(明らかな経済効果)と、それほどぱっとしない、それでなくてもその駅その商店街を利用しあるいは通過する人に灰色の冬に少しだけいい気持ちをもたらすだけのパターン(経済効果については思考停止、長年やってるから今年もやるというだけ)と、あるだろう。吉祥寺が前者、三鷹が後者である。後者なら消してもいいであろう、というのが私の感覚だが、前者の方が大規模であるので、それを消すことで得られる余剰のお金も大きい。そこで思うのが、むしろ、消す(暗く)するこで生じる価値というのもある。その闇をわざわざ人が見に来る、ようにする。その成功例が、キャンドルナイトというやつであろう。その体験に学べないか。過去の事例で、組織者は、どのようにしてそれを実現したのか。

・ウクライナとの連帯を示すために、青と黄のツートンカラーで、イルミネーションを灯してくれなくてもよい、ただ、その電気を消してくれ。それで浮いたお金を、ウクライナの越冬支援のために送ってくれ。

・私は何をしたらいい? 私はたぶん、あまりに名もなき一名なので、名があり、かつ、多数である、KRAIANYとかを通じて、彼らに各所に働きかけてもらったほうがいい。私がアイデアを輸出し、可能なファンクションをのみ果たして、基本的には彼らの名でプロジェクトを進めるのである。――やれば?

・失敗を恐れて何もせぬのではない。ただ、やるからにはうまくやりたく、そのためには考えねばならず、働きかけるための言葉も、練らねばならない。そういう性格がわざわいしている。(そうして、結局はなにごとにも結実しないであろう、という悲観が、自分の根本を支配している)

・彼ら(ウクライナ)が、中小規模の発電力を無数に備えるというモデルを構築したがっているというのは、確かなことだ。発電機を送るというアイデアじたいは、間違っていない。(昨11日、シュムィガリ首相の一連の発言)。だが、モノが、私が先に書いたように、2.8kwの家庭用のものであるのがいいのか、それともどうだかは、私が判断することではない。JICAなりが判断して最も適切なものを最も適切な場所に送ればよい。

・JICAは募金の窓口をもっている。そこに単純にお金を送ることを呼び掛ける――一昨シーズン、このブログでやったように――ことが、ひとつのミニマムとしては、ある。

・なんでそれを、日本が、そしてウクライナに対して、やらなければならないのか、ということについて、私が用いる説明は、変わらない。災害大国として、被災者に寄り添うのである。また、ウクライナが敗北しない(露が勝利しない)ことによって、私たちが得る地政学的利得があまりに大きいので、受益者の当然の義務として、そうなるように、支えるのである。

・私はまず、何をすればよいか。三鷹市に期待することはやめた。役所から返事はきたが、①私たちの日々の業務を妨害しないでください②本件については思考停止いたします、煎じ詰めればそれだけだ。市長からは返事がこない、きまい。朝日の投書もなんとなく日伸びして掲載への希望を失った。現状、ゼロである。全部のボールを私が持っている(私が製造しなければならない)。KRAIANYに連絡するのだろうか。私はウクライナのボランティア団体とつるむのがなんとなくいやであった。私はウクライナ語を話せないし、ヴィシヴァンカなど着たくないし、スラーヴァ・ウクライニ(ウクライナに栄光あれ)とか言いたくない。私とはテンションが違う。だが一つ目的を共有するのであれば、連帯は、もちろん可能だ。

・ここに書くのは容易なことだ。ここはホームであるから。ここに書くだけでは、何もやったことにはならない。

蝶月花日

とりあえず三鷹市の生活経済課と市長にあてて嘆願書き送った。本計画の弱点の一つはウクライナ側需要分析の欠如と認識。発電機送りたいとは私が勝手に思ってるだけ、本当は発電機じたいは足りていて、必要なのは何か別のものかもしれない。ただし、電気を消そう、それで発電機買って送ろうというのは、物語として分かりやすくはある(多くの協力を求めるとき、それは大事)

あとさしあたり私に出来るのはあれとこれ、とまで見えている、何しろ休まず二の矢三の矢つがえること、時間ない。

蝶月猿日

イルミネーション消す?発電機送る?越冬支援?ウクライナの?――なんで私たちがそんなことやらなきゃいけないんだ。それをやることが当然であるかのように言う、この何丘とかいうやつ、頭おかC。……そういう批判に常に備えていなければならない。というのは、心強くあれよということでなくて(心は十分強い)、言い方に気を付けよということ。私の当たり前は多くの人に当たり前でなく、私の感覚は相当にずれている、ずれたところから言うことすることは、人の心にひびかない。

私にとっては、妻の故郷であり今もその家族が住むオデッサひいてはウクライナ(の人たち)が凍えないように支援をするというのは自然な発想で、その必要性は自明であり、難しい論証は要らない。だが多くの人は、「どうして他ならぬ日本が、ウクライナを支援しなければならないのか」ということについて、もう少し納得するための説明が必要であろう。ではさしずめ、こういうのはどうだろうかと開発した説明法がある。それは、「日本が災害大国だから」というものである。その痛み辛みを我が事として知っているから、共助の思想が自生し生長した。その自然な延長で、ウクライナ支援を考えられないものか。

もっと(アクセル)踏み込んで言う。今度の台風もそうだし、地震だ津波だ、自然の猛威による人間の生活の無残な破壊ということを、我々は、自らの体験として、少なくとも目の(ヴィジュアルな)経験として、よく知っている。横倒しになった高架高速道路、瓦礫のちまたに亡霊のように立つ鉄筋コンクリート、屋根のみ露出してあと悉皆濁流に呑み込まれた家々という形象は我々の網膜に繰り返し繰り返し描かれて馴染みである。その日本人だからこそ、こうした災害を「人為的に」起こすことのおぞましさを、誰よりもよくわかることができる。何千というミサイルや自爆ドローンを平和な街々に送ってよこし、発電所や変電所を破壊して周り、ダムを破壊し下流域の村落・生態系を滅亡さす。こんな災害を人為的に起こすようなものすごいやつとウクライナはいま戦ってんのである。そのとき、私らはどちらの側に立つべきか。どちらの側にも立たないなんてことが許されるのか?

同じこと考える人もいるもので、同業の和田という人がこんな文章を書いていたらしい。私はこの人がやってる何糞ブログというのをフォローしてみた。佐和子と申します。

他にも(ゲオ)ポリティカルな説明はいろいろあると思う。南西で中国・北東で露と対峙する日本は侵略による領土拡張という先例を絶対に許してはならない動機が人一倍あるはず(そのために露を勝たせてはならない→ウを支援しなければならない)、しかしその支援というときに、憲法体制により武器は送れないのであるから、では何送るの。民生支援でしょ。武器支援は露に参戦相当と見なされるとか自国防御が手薄になるとかリスクがあるが、民生支援にはそれがない。日本は有利なポジションにいる。西側有数の経済大国でありG7の一角でありながら。ならせめて、民生支援を「大量に」行うべきだという話になるのは当然であろう。

とかあるが、日本人の心情にちょくせつ端的に訴えるのは、被災者への同情ということであろうと思う。それで、日本人の「被災」めぐる集合的記憶を喚起する、そういうレトリックが有効だと思ったが、↑の和田氏の文章は、字数制限のうらみもあり、あまりうまくいっていないように見える(もっとうまい言葉でもっと人の心をわしづかみにする文章は、この線で、可能だと思う)

鹿月梟王日

今日までに突き止めたこと・やったことを記す。

●発電機はニセ日本

まず、ダーチャでつこてる「Matari M3800E」なる型番の発電機であるが、調べたら、どうも日本製でない。ニセ日本である(ウクライナによくある)

(そもそも何で日本製だと思ったかというと、義父が日本製と言ってたのと、Matariというその名前。あと、後述するが、ロシア語のECサイトでは、「日本製」と紹介されている)

一応、「Matari 発電機」と検索すると、日本語のホームページらしきものが出てくる。だが、文章が完全に機械翻訳のニセ日本語だった。

会社についてのこと:

世界の一番製造

Matariモーターズ–の会社はその存在の間に、電気発電機の最大生産者になりました。会社の世界的な高名を持ってきて、世界中のお客様の信頼の獲得ということのは、Matari·モーターズは公平の原則で協力行われている、150子会社と関連会社のグローバルネットワークをして、小型エンジンや発電機から高電力の特別な発電にかけて製品の大きい品揃えの設計、製造や 販売する。

Matsu MatariさんはMatari-モーターズの創立者です

Matariモーターズ会社は1936年に生まれた、日本の技術者や発明者Matsu Matariさんによって設立されました。会社が現在の形で、全体の40年の歴史を持って、なぜなら彼の独創的な思考と行動のおかげで存在している。Matari·モーターズの柔軟性と効率性は、事業標準を設定し続けています。継続的な改善や新たな市場の動向に迅速に反応することという能力は当社を独立した電源の世界一つの主なリーダーをします。お客様のために品質は一番大切なことで、 彼らは信頼性と耐久性のある製品を購入している。当方のために一番大切なことはお客様の 満足です。生産のあらゆる段階で難易場合には、当方の専門家は問題を解決するために必要な措置を取ることができるために生産を停止します。

一応、「コンタクト」のページに、下記記載されており、

電話 : +81 345208927

アドレス : 22-2 Nishi-Shinjuku 1-Chrome. Shinjuku-ku. TOKYO 160-0023

電話してみたが「おかけになった番号は現在使われておりません」であった。

私の目論見としては、もし本当に日本のメーカーであれば、おたくの発電機が大停電下のウクライナに家一軒分の灯りとエアコンを灯してくれています、有難うございます、すばらしいプロダクトです、生活の破壊に対するバンドエイドです、もしよかったら100台くらい、無償でウクライナに送ってあげちゃってくれませんか……と訴えてみるつもりであった。が、これじゃしょうがない。

↑別途見つけたロシア語のサイトの方は体裁も機能もしっかりしており、要するにMatariというのは、ニッポンを騙るウクライナのメーカーなのだと思う。「日本製」や「ドイツ製」はかの国では信頼性の徴憑、とりわけ遠いexo(えきぞ)なるニッポンの名はよく悪用される。そういうもんだ。これ以上追及しない。

だが、各種パラメーターは取得した。各種ECサイト(こことか、こことか、ここ)によれば、価格は日本円で4万5000円くらい。出力2.8kW。ガソリン容量15L。1時間に約1Lを消費。周波数50Hz。重さ50㎏。要するにこれだけの性能があれば、ウクライナの一家庭が長時間の停電に耐えられる。逆にいうと、ウクライナの一家庭が長時間の停電に耐えるには、この程度の性能だけあればよい。これ以上よくある必要はない。インヴァーターとか要らない。

●JICA

「発電機 ウクライナ」と検索すると、外務省だ日本財団だメーカーだボランティア団体だ、日本のいろんな主体の関与実績報告がある。日本は既にこれまで多くの発電機を送っている。JETRO本年3月29日付けプレスリリース

日本はロシアによるウクライナ侵攻以降、エネルギー分野で継続的な支援を行っている。1月7日には、ウクライナを訪問した上川陽子外相とハルシチェンコ・エネルギー相との会談で、日本政府がウクライナに大型変圧器7基の輸送支援とガスタービン5台の供与をすることを表明。また、同日のエネルギー省のプレスリリースによると、日本政府と国連開発計画(UNDP、注2)は、これまでにウクライナの国家機関や緊急救助機関に1,200台の発電機と1,000台の非常電源バンクを提供したほか、JICAを通じて500台の発電機と6台の移動電源車を提供した。

JICAに調達や発送のノウハウがあるなら、ではJICAとつるもう。こんな重いものどうやって誰に送ろうなど考えなくてよくなる。だってこれは何もfameを求めての行為でないので私が私の名で送る意味はない、ただモノが届けばよい。地方自治体や商工会から(イルミネーション断捨離で)元気玉集めてJICAに託す。そのスキームは、現時点では私の頭の中にしか存在しないので、それを外化(現実化)する。

本質をいえば、ウクライナの越冬を少しでも容易なものとする、これが究極の目標であって、必ずしもJICAでなくていいし、必ずしも発電機でなくていいし、必ずしもイルミネーションを消さなくてもいいし、必ずしも自治体や商工会からお金を集めなくてもいい。これらはただ、私の中での必然性である。私はウクライナに電気がないことを思って一昨シーズンも昨シーズンも(とりわけ一昨)日本の冬の電飾のきらびやかさを苦々しく眺めていたし、私は自らの生活の実感として発電機というものの有難さを痛感した。私が動く以上は、私の必然性に沿って動くことになる。だが、合理的で有効な対案があれば、それを取り入れるに藪坂でない。

●イルミネーション

全国津々浦々の駅頭で冬場に灯るイルミネーション。これに一体いくらくらいかかってんのだろうか。そのお金を誰が負担してるのだろうか。「イルミネーション 駅前 予算」とかと調べてみる。出るものは出てくる。

たとえば、三鷹のお隣、吉祥寺を擁する武蔵野市は、ひと冬のイルミネーションのために市から1200万円が出ているそうだ(市議さんブログ)。川内原発のある鹿児島の川内(せんだい)駅のある年の駅前イルミネーション費用は297万円だそうだ(こちら)。品川区のある年ある冬の街路イルミネーション費用は5070万円だったそうだ(こちら)。

……思った以上に、大きなお金を使っている。

それ一台あれば露のミサイルテロからひとつの小さな生活を守れる発電機が、一台5万円で買えるのである。武蔵野市(武蔵境駅、吉祥寺駅、三鷹駅北口)がひと冬あじけない思いを甘受するだけで(何も駅前が真っ暗闇になるという話ではない!それでなくたって駅前なんか店あかりや駅のあかりや通常の街路灯だけで十二分に明るいのだ)、5万の発電機が240台買える。日本中ががまんすれば全戸をカバーできよう。

わが三鷹市についてはネットでうまく探せなかったので市の財政課に問い合わせた。昨年度については「商店街街路灯LED化促進補助金」という費目で30万円を使った(下掲、令和5年度各会計予算執行実績報告書(1)(PDF 3100KB)182ページ)。ほんで今年いくら出すかについてはこれから決めるとの由だ。それについて意見があるなら生活経済課というところへどうぞ、とのことだった。

補助金ということなので、駅前イルミネーションに使われているお金は、この30万が全部ではない。「どこに対する補助金ですか」との問いには「答えられない」とのことだった。

それにしても、さすがに30万ぽっちじゃ仕方ない。逆に、全国の駅前を悉皆暗くするくらいのムーヴメントが私ごとき蟲つぶ起点で(そんな時間もないのに)起こせるとも思えない。どこかその黄金の中庸……即ち、三鷹市ならびに呼応する全国いくつかの自治体の賛同により数百万を集める、くらいのところでゴールできたら御の字だ。みたいなイメージをもった。

ちなみに、このムーヴメントの核に必ず三鷹がなければいけないわけは、私がそこに住んでいるということと、三鷹が全国でも有数のウクライナ避難民受け入れ自治体となっていること。

●新聞

これからJICAだ自治体だに働きかけていくというときに、それをする私が何者でもなさすぎる、という問題がある。それで、試行済みの方策にまた訴えることにした。朝日「声」欄への投書である↓

(※いったん、かつあいさくじょまっしょう)

↑これを編集部に書き送った。前にいちど、やはりウクライナ支援を世論に訴える一文を草して載せてもらったことがあり、そんとき文字数規定を破りまくって編集者に手数をかけたので、今度ははじめから16字×30行というフォーマットで出した。

これを掲載してもらえれば、何か策動をするときに、名刺代わりになる。これは当然何丘という筆名でなく私の実名で出るわけでもあるし、これを提示することで、自分はかくかくの者でありかくかくの意図をもっているということが伝えやすい。もちろん、あわせて当「何丘ブログ」を紹介してもいい。これを見れば私が長期にわたりウクライナに関心をもちそれなりのげんろん活動を行ってきたことは明白だ。だがそれ一つでは弱い。いわゆるべんじょのらくがきに留まらず、広く社会の目に触れるところに自己の言葉を発していく覚悟をもつ者であることを示すためには、この投書が大新聞に掲載されることはけっこう大事である。

以上、鹿月梟王日げんざいの現状報告。

鹿月猿鰐日

俺は一体何をやるやつなんだ、何もしなかった俺が、今何かしようとして、何かできるもんなのか。

わからん。すべてのはじまりはこれである。

うちのダーチャで使ってるゲネラートル(generator=発電機)。日本のメーカーのもの。

露はウクライナの、発電所や変電所に対するミサイル攻撃をやめない。8月26日、100発のミサイルと100機のドローンという空前の規模で電力網テロ。首都キエフは水力発電所が損傷した。すでに露はダムをひとつ決壊させた前歴がある。猛悪もここまで振り切れると形容の言葉がない。

ウクライナの総発電量は昨冬をこえた時点で1800万kWでありこれは通年で電力需要ピークとなる冬を停電なしに過ごすのにギリ足りる発電量であったが、その後春先からの露の猛烈な電力網破壊で、出力は実に900万kWに半減している。ちょっとこのあたりの数字うろ覚えで書いちゃってるのでごめんなさいだが、あとでちゃんと見て直します。

それで、半減した発電量で、異常な暑さとなったこの夏(2024年の夏)を迎えてみたら、案の定、7月など、1日に3-4時間しか電気が使える時間がないというありさまだった。それを私は実地に体験した(妻の郷里のオデッサ州へ7月半ばに帰省)。

ただし、うちには、発電機があった。発電機があれば、停電中でもエアコンが使えた。暑い夏もしのげた。寒い冬もしのげる。発電機があれば。

露はウクライナの電力網へのテロを続ける。テロリストの良心に期待するのは儚い。いつ露糞に破壊されるか知れない電力網に期待するより、地産地消の発電機のほうが確実だ。発電機があれば、その発電機を備えた家には、少なくとも灯りがともる。そんな家が一つでも二つでも増えたらいい。

俺たちは、平和憲法を戴く日本は、武器は送らない。だが、発電機を送ろう。発電機くらいは送るべきだ。日本には余ってるじゃないか、金も、電気も、善意も、そうじゃないか? 冬場の駅前のイルミネーションを消そう。今年は、冬を、イルミネーションなしで過ごそう。イルミネーションがなくて私たちの誰か死ぬだろうか? そのういた金で、発電機を買って、一台でも二台でも、ウクライナに贈ろう。

これが基本的なアイデアだ。これを言う人がほかにいないので、俺が言う。なんとか、実現できないものか。何から手を付けたらいいか。(8/26)

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