パソコンを買った/コーヒーを卒業した

その他

ども、ガゼット系ブロガーの何丘です。パソコン買いました。

newパソコン

Lenovo。レノ坊。

「Lenovo IdeaPad S540 512GB WQXGA オフィス付 82H1002SJP」とかいうやつ。

なお、これまで8年間使っていたのは富士通の「Dynabook KIRA V63/27M」というやつだった。

基本的に性能には満足してたので「遜色ないやつを」というテンションで臨んだ。

パソコンの選びかた

購入に先立ち私は近所の家電量販店3軒をはしごした。それで分かった(というか、ああそうそういう話だったよなと思い出した)のは、パソコンを選ぶ際には次の3つの指標をまず見る。

CPU(しぃぴぃゆぅ) パソコンの「脳髄」にたとえられる。
メモリー 「机の広さ」?にたとえられる。
ストレージ 「引き出しの容量」にたとえられる。

以下、文系機械オンチの私がとりあえずパソコンの選び方について学んだこと。

CPU

CPUはintel(いんてる)のCORE i5(こあ・あい・ふぁいヴ)というのがふつうである。これがふつうの脳髄、ふつうの頭の良さ。これがCORE i3(あい・すりー)だと、ちょっと頭が悪い。逆にCORE i7(あい・せヴん)だとすごく頭がよい。

頭のよさというのはどういうところに表れるかというと、ようは速さ。パソコンを立ち上げるときの速さ、アプリを立ち上げるときの速さ。頭がよいほうが速い。キレがある。ということらしい。

私の前任機(富士通の富士子ちゃん)はすでにCORE i5搭載だったが、ひとくちにCORE i5といっても「世代」というものがあって、富士子は第4世代だった。こんど購入したレノ坊は第11世代である。世代が新しいほど頭がよい=性能がよい=速い、ということらしいです。

メモリー

メモリーは8GB(はち・ぎがばいと)というのがふつうである。いいやつだと16GBだったりする。ヘボいやつだと4GBだったりする。メモリーはよく「机の広さ」にたとえられる。この指標は「複数アプリを同時起動したときの処理速度」にかかわる。メモリーが多いと、机が広いということで、異なる作業を同時にいくつも進められる。わかるような全然わからないような話だ。

私はゲームとかはやらない。インターネットとWordとあと何か一つくらいが同時に立ち上がっていて、それらアプリを行ったり来たりする。その程度のことでしかない。「その程度のことでしたら、8GBで十分かと思います」と門倉さん(店員)。

なお、ウィンドウズのパソコンは、ただ起動しているだけで、4GBくらいメモリーを消費しているそう。「生きてるだけで相当しんどい」という状態だ。8GBのパソコンだとすれば、残り4GBという狭い机のうえでもろもろのアプリを繰り広げることになる。そういわれるといかにも手狭、16GBにしたい誘惑にかられるが、それでウン万高くなるのだろう。じゃ、いいよ。

ストレージ

これはわかりやすいやつだ。どれだけの動画とか画像を保存しておけるか、その容量のことだ。私のレノ坊は512GBあって、これは結構大きいほうだ。この半分、256GBのやつもふつうにある。前任の富士子ちゃんは128GBだった。

増えてきた動画とか写真はUSBに移していけばいいじゃんので、ここはあまり重要でないと思う。

その他

ほかにも私が個人的に重視するポイントがある。

■重さ
わりと持ち運びが多いので、1㎏前後くらいがいい。富士子ちゃんも重さで選んだ。今度のレノ坊は公称1.25㎏。

■大きさ
軽いものを選ぶと必然的に画面は小さくなる。今度のは13インチ。別に問題ない。テンキーが一列横並びなのも問題ない。

■Office
Wordとパワポを常用してるのでMicrosoft Officeは必須である。

■どんな穴が開いてるか
最低限の穴は開いていてほしい。ICMBじゃなくて何、HDMLか(←ぱっと出てきたためしがない)、これは今はHDMLじゃなくてもタイプCの穴があれば大体接続できるらしいのでよしとして、USBブッ挿すための穴ができれば2つあいててほしい、イヤホンジャックもふつうの丸穴がもちろんあいててほしい。あと、最近のものは充電のための穴がぶっとい丸穴じゃなくてタイプCのやつもあるらしくて、ふつうの携帯用充電器でもパソコン閉じてつないで一晩おけば大体フル充電いくらしいので、それは結構だなと。結果、私が買ったレノ坊は、①充電はタイプC、②他にタイプCの穴がもう1個、③USBは1個、④イヤフォンジャックの丸穴。以上4つの穴があいている。

■電源ボタン位置

妻が使ってるASUSとかいうメーカーのパソコンは電源位置があり得ない。消すボタン2つの間に挟まっている。

妻のパソコンで何か作業するとき字を消そうとして誤って電源を切ってしまうということが何度もあった。妻によれば「使ってりゃ慣れる」らしいが、一事が万事、こんな紛らわしいところに電源ボタンを置くようなメーカーはユーザーのことなど何一つ考えていないに違いない、あらゆるところで不親切が噴出しているに違いないと思って、「電源ボタン位置が通常キーの中にしれっと紛れ込んでいないこと」を優良メーカーか否かのひとつの指標にしていた。

その点、見よ、レノ坊の電源は。側面にござる。これなら一字消去しようとして誤って電源を切ってしまうという三郎太郎的事故は起こり得ようもない。

パソコンの価格

さて私のレノ坊、売り場でこんな価格表示だった。

ゴチャゴチャしてわかりにくいと思うが、要は、通常なら税込み17万5780円のところ、大特価11万5280円で放出しますよと。

こうてまおうかと思ったが、同じものでもネットで買うと安いということもあるから、とてネットで見てみたら、価格ドットコムいうサイトで同じものが8万7084円で出ていた。わけわからん通販サイトだったし保証のこともあるし、実店舗のほうが安心は安心、それに到着まで数日待つことになるが、それでも3万円の差は大きすぎた。つうわけで価格ドットコムで買った。(4日で着いた)

にしても、パソコンの安くなっていないことに驚く。私が8年前に富士子を購入したときやはり12とか13万円だったと思うのだ。それが8年も経って、スペックほぼ遜色ないものを買おうとしたときに、値段が同じてどういうこと? 性能もそんなすごい進歩した形跡がないのだけど。CPUの世代とやらが上がったくらい。でも富士子おばさんだってこのたびドとレとミとファの音が出なくなるまでは基本快適に使えていたのだけどな。

門藤さん(店員)に聞くと、パソコンというものは、基本的に型落ちしたモデルは安くなるという家電一般の常識は通用しないそうです。んで、技術の進歩も日進月歩ということもない。8年間でパソコンの世界は大して進化していないということです。

ただし今後の傾向をいうと、パソコンはまぁ高くなるであろうと。円安で。いま店頭に出ているやつは円安になる前の価格だけどこれから新たに出てくるやつは円安による製品ないし部品輸入コストの増大をもろに受けてもろに値上がりしているだろうとの話だったので、「間に合った」のだと思いたい。いいタイミングでいい買い物をしたのだと。

パソコンの使い心地

さてリハビリもかねてこのやくたいもない記事を書いてるのだけど、どうであろう、レノ坊の使い心地は。

ひとつ明らかな不満がある。文字列をカタカナに変換するとき、前のやつならF7キーで一瞬だった。んで半角変換するときはF10で瞬殺だった。だが今のやつは、Fnキーを押しながらF7ないしF10を押さないと変換できない。かなり頻繁に使う機能だので、これは悔しい。こんなん買う前は気づけないからな。

そのかわり、スピーカーの音を大きくしたいとか画面を明るくしたいとかは、Fnキーをかまず、F2とかF11とか直押しでよくなった。

この変化は、つまり、動画を見る人により優しく、文字を書く人により厳しい設計になったということだ。私はどちらかというと文字を書くほうがメインなので、これは不一致。だが(再度いう)、こんなとこまでは買う前には気づけない。

他は特にない。よいとも悪いとも。前のと遜色ない。自然な移行、同じやつ使ってる感じ。買ったばっかできれいだから気分がいい。以上。

コーヒーを卒業した

そして私はコーヒーを卒業した。もう私は朝なコーヒーを飲まない。そぬかわり白湯というものを飲む。

白湯(さゆ)というのは何だろう、ヨガとかピラティスとか発酵食品とかやる人は寝起きに白湯を飲むと聞いていて、とても健康そうな上品そうな感じがしていたが、その白湯とは何。と思ったら、どうも要するにお湯のことらしい。沸騰したただの水、これをかっこよく白湯と呼んでいるだけのようだ。

なーんだ、そんなら俺にもできるぜ。と思った。ていうか、私、別にコーヒーなんか朝飲まなくてもいいし。私はただ朝起きて熱い液体を飲みたいのである。それがコーヒーである必要は必ずしもない。最後に朝のコーヒーを美味いと感じたのはいつか。「かーっ。やっぱり朝一番のコーヒーはたまりませんなぁ!」そう腹の底から思ったのは何の日。コーヒーとは「ポケットの中の300円であがなう無意味な黒い液体」だという文芸評論家の秋山駿の言葉が好きだ。煙草は不味そうに珈琲は苦そうに飲むのがダンディというもの。決めた。私はもうコーヒーは飲まない。卒珈。「妻よ、私はもう朝コーヒーを飲むのはやめたよ。」どだい私のような人間にコーヒーは勿体ないのだ。私の魂はついに300円の無意味な黒い液体にも値しなかったということだ。

で、お湯生活をはじめた。

お湯生活はじめて2日め。正直に言っていいだろうか。なんだこの無意味な透明な液体、あじきないこと限りなし。やはりただのお湯とコーヒーは全くの別モノだ。それがコーヒーでなくてもいい、だが、やはりただのお湯はだめだ。何か一滴でいい、一滴だけたらして、ただのお湯がお湯でなくなる、そういう何か、色と香りをまとった魔法のしずく。それがありさえすればいいのに。

でハタと思った。その魔法のしずくこそ、白湯という言葉ではないか。この無意味な透明の液体をあえて白湯と呼ぶことで、言葉のちからでただのお湯をただのお湯でなくしている。いにしえの人の知恵は深いなぁ! そこでオイラもこの無意味な透明の液体を白湯と呼ぶことにしたんだった。今も飲んでいる。ずず、ずず。

完。

(前任機の富士子ちゃんの崩壊が始まったのは卓上の盃を太郎が倒してコーヒーがキーボードにこぼれかかったさる冬の日であった。レノ坊にはコーヒーなどというものを一度も知ることのない人生を送ってほしい)

タイトルとURLをコピーしました