ロシアの憲法改正(2020年)について

ロシア

ロシアが憲法改正しようとしてて、7月1日に国民投票なんですけども。
コメルサントに解説があったので、紹介しますわ。
日本だとあんま報道されてない気がするけど、結構おそロシアな内容です。

「4分でわかる憲法改正」6月26日付け記事 https://www.kommersant.ru/doc/4389719

おそロシア①プーチン以外の大統領任期を制限

まず前提として、ロシア大統領の任期は6年。 んで、

これまで:連続だと2期までしか大統領できない

改正後:生涯通算で2期までしか大統領できない

これまでは「連続だと」という規定だったので、連続じゃなければ3期でも4期でもやっていーんですよねっ!つーことで、間にメドベージェフ挟んで現にプーチンが4期目やってる。

でも今後は(憲法が改正されれば)、連続じゃなくても、要するに一人の人間がその生涯で最大2期までしか大統領をできなくなる。

おそロシア②プーチン自身の大統領任期は爆増

その一方で、驚くべき修正条項が。

既に過去に大統領を勤めた人間については、改正憲法の発効の瞬間、生涯任期のカウントはゼロになる。

つまり、現時点(2020年)で既に生涯通算16年も大統領やってるプーチンは、いわば「大統領未経験者」へと若返り、さらに2期(12年間)大統領をできるようになる。

おそロシア③大統領に超強大な人事権

⑴首相・内閣の任命権ヤバい

ロシアは基本的に、「外交・軍事・でかいこと」が大統領、「内政・財政・細々したこと」が首相および内閣……という分担。

で、これまで首相の任命は、「大統領による指名→議会下院の承認」という流れだったが、

大統領の指名した首相に対する承認を、議会下院が3度にわたり拒否した場合、大統領は議会下院を解散できる。または、議会下院の承認なしに首相を任命できる。閣僚についても同様。

ちなみに、大統領には首相の解任権もある。
それから、次のような条項もある。

大統領は閣議に出席してバンバン発言してよい。

⑵検察の任命権ヤバい

大統領は検事総長だの地方検事だのを好きなように任命できる。

これまでは検察官の任命には上院の承認が必要だったが、改正でそれも不要になるようだ。

⑶議会上院の任命権ヤバい

ロシア議会の上院は「地方自治体の代表者」の集まり。
ロシア連邦を構成する85の自治体から各2名が選ばれ、定員は170名。

日本でたとえると、都道府県から2名ずつ代表者が国会に集まり、地方の利害を国政に反映させる。
広すぎる国土を束ねるための仕組みですね。その上院について、

大統領は上院議員を最大30人、任命できる。そのうちの7人を終身上院議員とすることができる。

大統領経験者は上院の終身議員となる資格を有する。

つまりプーチンは、2036年まで大統領を勤めた後も(その時プーチンは84歳になっている)、終身上院議員として、死ぬまで政界の一角を占めることができるわけだ。

ロシア国民はプーチンの皇帝化に Да と言うのだろうか

何丘は専門家でも何でもないが、

権力者が、自分自身の任期を伸ばしたり、権限を拡大しようとすることには、生理的な嫌悪感を感じる。

しょーじき、こんなふうに憲法が改正されたら、何丘は気分が悪いが……なんだかんだでロシア国民は、改正を是とするんだろうと思います。

憲法改正の是非を問う国民投票は7月1日。期日前投票はもう始まっている。




※1、改正箇所は200余りあるそうですが、この記事では大統領権限に関するところだけ取り上げました。
※2、安倍晋三の検察庁法改正の試みはプーチンにインスパイアされたものだと勝手に思っていますが、さすがに本家のロシアはスケールが違いますね。

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