日記③それは明らかにハンスが悪いв этом явно виноват Ганс(1/18~24)

自分について知る

一週間に一度、一週間分の日記をつける、ということを、もう25年続けている。

毎日つけるのではない、ということが味噌である。一週間に一度だけつける。そのとき覚えている限りのその一週間のことを。

2021年、第3週目の日記。

※前回つまり第2週目の日記はこちら⇒日記②「デジョンで一掃」編(1/11~17)

1月24日(日)

風邪をひいた。好きだ。この状態が。今の俺が俺は好き!@gmail.com
心も風邪をひいている。「それは、それこそ多分いちだいじだね」と妻。やさしい妻よ、グレープフルーツを切ってくれた。今それを熱い紅茶としばこうというのだ。
思い出せるところから語っていく。今日はどんな日だったか。まず、晩飯は、義母のスープを食べました。ずっぺ・えっせん・ぶーぢぇむ。ずっぺ・えっせん・ダヴァイ。そのとき私は義父のワインを飲みました。ヴィノー、そしてヴェノム。
それから仕事をしました。仕事。2600円の翻訳仕事。たぶん今月はこれで打ち止めだ。月産5000円。今月は五千円だけ稼ぎました。
そうして今、やさしい妻の切ってくれたグレープフルーツを食べました。
▽それから、そう、今日は散歩に出ませんでした。一日雨でしたので。空が呼んでいない。海が沈黙していた。海が寝たふりしていた。海が冬眠していた。海が、あ・いやこれは空のほうがいいな、空がそっぽを向いていた
妻が「ゾーン」に入っている間は私はゾンビーになっていた。ゾンビーになってパーカーを着てフードをかぶって部屋うちをうろうろしていた。残酷なこーとなーいかーなーにかー、と唱えながら。うろっうろ、うろっうろ歩き回っていた。
ひとつ思い出した。ブラタモリを見た。例の中国の動画サイトで違法アップロードされているブラタモリ、最新のやつをふたつ見た。「天橋立」と「しまなみ海道」。天橋立は行ったことない。実は言うほどすごくないのではないかという疑いをずっと持っていて、しかしこれを見た以上はまぁ行くのであろうな。南側から見るとのぼり龍、北側から見るとぼーっと立っている老人に見えるそうだ。どっちを見たいかって言ったら龍が見たい。だが昔は北側から老人を観ずることこそを「橋立る」と言ったそうだ。
しまなみ海道の方は私たち(私と妻)は実は尾道から島3つくらいは走破している。だが今回はちょうど反対側、橋立でたとえると老人側からの眺めであった。テーマは「村上海賊」。拍子抜けである、海賊はワンピースを目指さなかったし、忍者は忍者で忍術を駆使していなかったというのだから、歴史って、歴史の中にはガッカリがいっぱい詰まってるネ。
「人間の身体を大砲にする」というグロテスク極まりないメタモルフォーゼ幻想を「ワンピース」の作者は追い求めているようだ。まったく肥後の人ネ。あの熊本人をオーイ誰か止めてやってくれないか。
▽私は風邪をひいている。だから色々許されてくる。風邪をひいている人のために開いてはいけない扉がひとつ(パタン)またひとつと開いていく。
たとえば誰かの悪口を言う、という普段なら絶対やっちゃいけないことがゆるされてきている! うー、言ってやるずぅ、うおー言ってやるキングぅう!!
しかし誰の悪口言おう? うー、うー、

Q:誰の悪口を言ったらいいですか?

うおおおお!!!!!!今アクビをした。すいませんねアクビがうるさくて。しかし思いつかなかったのだった、誰の悪口を言ったらいいか。
あー、すんげー言いたい。誰かの悪口を言ったらすんごいスッキリする。スッキリもしないか。すんごい俺の今の心にかなう。
もう平気で一人称「俺」にしちゃってるし。うおー、言いてぇずぅうう。

A:募集! 悪口言っていいやつ。注:自薦は不可!

悪口を・・言いてぇ・・。せっかく今は許されている。普段は本当に許されていない。だが風邪をひいている今は本当にそれが許されているので頼む。言わせてくれ。
こんなことになるなら普段からいざ風邪をひいてそれが許されたときに思うさま悪口を言う対象、というもののリストをこさえておけばよかった。「備えあれば憂いなしだね、キャプテン。」三平か。おまえことわざが好きでよく本を見ていたよな。「うん、キャプテン!」三平。お前、ことわざが好きだよなーお前。「うん、キャプテン!ところでキャプテン、あなたいないよね?」うん三平、そしてお前もな。
(この落ち、前に見たぞ?)
キャプテン&三平「さーせん、私たちはいません!」
キャプテン&三平「私たちは何丘の幻想でございます!」
そうして二人はどぼんどぼん、甲板から海へ垂直陥入していったのだ。

オラークル・・オラークル・・オラークル・・オラークル・・

ん? 何か聴こえたか?

オラークル。ふとんの中のよしなしごと。「気を付け―、ぴっ・ぴ!」何やつの登場だ?こちとら風邪ひいてるんだからお手柔らかに頼むぞ?

扉が開いて、角が目の中に二本生えているような奴が二人出てきた。出てきながら二人はめーじどぅさぼーい口論しているようだった。なんだか話の流れや背景はよく見えないのだが「あの件は誰が悪いどうのこうの」という話をしているようだった。「それは明らかにハンスが悪い」というフレーズだけ聞き取れて妙に耳に残った。

1月23日(土)

今日こそはちゃんと真面目に日記をつける。自己の日記を「少々マニアックな流儀で」つける。
9時起床。カーテンをほそめに開けて隙見する空は青。妻を揺り起こす。妻よ、百合子よ、朝だ。起きよ、浅田百合子よ、お清。揺り起こす。浅田。起きよ。百合子浅田よ、朝だよ。お清。浅田お清、百合子よ。
10時くらいに朝食を開始して10時半に朝食を終了して11時に妻が「ゾーン」に入った。私は隣室で妻を待ちながらTwitterをしていた。Twitterのフォロワーを増やす活動。どう考えても私のツイートの方が内容があるのに私のツイートより内容のないツイートにガッツリいいねがついて私のツイートにいいねがつかないそのつかなぶりがいとガッツリなのは、私にフォロワーがいないからだ。ザネリがばかなからだ。単純な話だ、やつらにはフォロワーがいる。フォロワーのなかに約3%のロイヤルフォロワーがいる。ロイヤルフォロワーは彼らが「に対して」ロイヤルであるところの人のツイートにはそれがいかなツイートであれロイヤリティを発揮する。文体を変えよう。
私は今フォロワーが93人いるが、これを早いとこ100人の大台に乗せたくなった。一寸の虫にも五分の虫垂炎というから、この「ちょっとの蟲」にも1年に5分間くらいは虫垂炎で苦しむ時間がある、ということだ。文体を変えよう。
12時過ぎに妻が「ゾーン」から出てきた。天気は好(ハオ)。皆で海に出かけた。たいへんな人出であった。もちろんマスク着用率は0%である。おっと言い忘れた、私たちは水筒を持って出たのだ。魔法瓶ね。りんご片を散らした紅茶を、ちんちんのやつを、魔法瓶に入れて持って出た。それでカドのとこのしゅとぅるーぢぇり屋さんでシュトゥルーデルを買って、浜でガツガツ食べた。私はチキンカレー味と牛肉。妻はほうれん草とほうれい線、水平線。寒くもない寧ろ暖かい日であった(気温は9℃)のだが海風が冷たい。というかちょっと寒が緩むとすぐ薄着をしてしまうので、結局すごい寒い日もそこそこ寒い日もまぁまぁ暖かい日も体感寒さは変わらないのだ。装備を気温に即応し過ぎるので。まぁそういうものか。
それがまぁ人の道よ。人倫。
一風変わった昼食をそうして美味しくいただいて、カドのとこのバザールで野菜を買って、具体的にいうと、パプリカを買った。セックスピストルズを借りた。バリアントナイフ最強。あとトマトとルッコラを買った。
家帰ってからは火がついたようにピストルズを聴いて、「もののけ姫」を見ながらセックスピストルズを聴くという離れ業、文体を変えよう。
「オデッサか「アヂェッサ」か~ロシア語の≪Е≫の発音~」をようやく公開した。まったくの徒労。Twitterでも告知したが、まだ読者は1人。おそらく1週間経っても1人であろう。時間の空費。才能の浪費。才能? 俺に一体どんなマルチな才能があるっていうんだ。マルチナ?
今日はナヴァーリヌィナヴァーリヌィ、私のフォローしているロシア屋さんたちもナヴァーリヌィナヴァーリヌィ大はしゃぎ。私は完全黙殺と決めているのでナの字も出さない。ちなみにオデッサ自身もナの字も出していなかった。街はいつもの街だった。そりゃそうだ。らーずヴぇしとー、昨日どこだかで火事があって15人死んだので半旗が掲揚されていた。
だが昨日今日で例のプーチン宮殿の動画は見た。まったく胸が悪くなるしろものだ。だが最後、不覚にも少々感動して、高揚を感じてしまった。うまくつくるものだ。今日時点で7000万回再生されている。誤記に非ず。「ななせんまんかい」である。英語字幕付きなのでロシア語人口の外からの閲覧もそれなりにあるのだろうが、それでもまぁほとんどがロシア人であろう。夥しい文書・記録、夥しい登場人物、煩雑な相関図。早口のトークで煙に巻かれて催眠をかけられているのかもしれない、論証の妥当性をこちらから検証できない、だから結局信じるか信じないかだ。とはいうものの、さすがに目を覆い得ないのではないか。いかにロシアが、この20年、全く同じ人たちによって統べられてきたか。そしてこの全く変わらない顔ぶれの中に「プーチンのお友達」がいかに多いことか。どういう力がプーチンを倒せるだろうか、とかねがね思案している。ナヴァーリヌィには倒せない。この程度のデモでも倒せない。だが宮殿動画はかなり効く毒となるのではないか。この政権へ向ける人々の眼差しを腐らせる毒。クレムリンを支える柱という柱をどこまでただれさせてくれるだろうか。

1月22日(金)

今日わたくしは怒り、そのあとで哀しんだ。そのあと喜んだ。そのあと再び哀しんだ。怒→哀→喜→哀。このようにして人間が一生涯にけみした感情の交代すべてを線で結んで糸で結わえて数珠繋ぎにして、その人の首にかけることがお釈迦様の仕事だ。

よろこべ。よろこんでくさい。よろこびなさーい。よろこんで可。よろこんでおしまい。よろこぶことある。よろこんじゃったりんさい。よろこんじゃえばいーじゃん。よろこばっしゃい。よろこんばみん。よろこべや!よろこんで苦しゅない。およろこびこましなさいまし。よろこぶとこだよここ。よろこべばよろこぶとき。歌えよろこびの歌。よろこぶな。喜ぶな。よろこぶな。喜ぶな。よろこぶな。


▽追記。これで「日記」はあんまりだと思って追記する。この22日金曜という日は、晴れていた。午前わたしが<太郎>と1時間半散歩した。例によって海へ。そんときの写真がこれだ! ↓

そうして泣きながら散歩から帰ってきて、妻とカエサルとサザエさんに「どうした、どうした?」「どうした、どうした!?」と囲まれた心配されて、「どうした、どうした?」「どうした、どうした!?」
午後の散歩は妻が担当した。担当っていうか、義妹が来たので、<太郎>を昼寝させるがてら一緒に出掛けていってシェフチェンコ公園まで行って帰ってきたそうだ。ちなみにシェフチェンコ公園にはチェルナモーレツの本拠スタジアムがあるが、シェフチェンコというのはサッカー選手の名ではない。名ではない? うん、名ではない。
義妹がうちに上がっていった。腹が減っているというので、グレンキを焼いてやった。トマトとチーズをのせて君をのせてドゥホフカで焼いてやった。ど、おいし?「ど、おいし。」
※私が「ど、おいし?」と聞くと義妹が「ど、おいし」と答えた
その余勢を駆って(だなんてどんな言い草だオイ)義父母が車でやってきて<太郎>を攫っていった。ブロロロロ……とステレオタイプなマフラー音がした。バフババパパパパ……と私なら言いたいところだ。<太郎>がさらわれていったので、それこそその余勢を駆って、カペイカに買い物に行った。グラタンを作る予定だったのだが、妻の「それより……いいことしちゃう?」との誘いに乗って、寿司パーティを催した。寿司パーティというのは、要するに手巻き寿司である。手で巻いて巻いて巻いてぐるぐる巻き込んで、サーモンとクリームチーズのとろろ! だとか、いわゆる「ヨーロッパスタイル」即ちハモンとクリームチーズをぐるぐる巻き込んでぼしょ! だとか、あと何だ、せりょーとかを油につけたどうしようもないような瓶詰を用う。
寿司はやっぱビールでしょ、つって、リヴォフスコエ1.2Lをしばきながら食べた。おともの映像はやっぱりキムタク主演「ロングバケーション」。もう第5話まで見た。瀬名はまったく駄目だ。みなみちゃんはなんて可愛い。その二人がついにキスしてしまった。まわれまーわれ回覧板。もう止まらない。始まってしまった、ふたりの恋の物語が。……と、こういう日であった。

1月21日(木)

ウソだろ。木曜日がもう果ててしまったのか。
今日ひとつ冗談を思いついたのだが忘れてしまった。
天気が良かったので散歩をした。
非常にバランスのとれた体格の男性に話しかけられた。「バイトをしないか?」
そのとき撮った写真がこれだ。

ロシア国営第1テレビの日本に関するドキュメンタリーシリーズ全8回(カナ?)が今日終わった。ポズネルの老害ぶりがやばい。ウルガンがプロチヴァヴェースになるべきなのだがなれてない。ポズネルが重すぎる。まぁ何しろこれについては記事を書こう。第1回放送分が既にYouTubeに上がっているが、公開2日で19万再生というのは初速としてどうなんだろう。ロシア人がこれをどのくらい見るのかということが気になっているのだ。一応現時点の魚拓を取っておこう。

第3回目まで上がっていた。
まぁ振り返ってみると色々あった。最終回はなかなか内容が充実していた。日本人からすると耳新しいことは全くないのだが、改めて<太郎>の教育をどうするか、妻と話し合うきっかけにはなった。
一番コントロヴァーシャルなのはやっぱりふたつ前の漫画の回だろうな。インスタのヤポニヤ界隈だとロシア人のアニメファンたちがポズネルあいつどないやねんと憤慨の嵐らしいのだが、まぁジャーナリストとしてあれはないわな。偏見と高慢。レジェンドも完全に焼きが回ったなと思ってしまった。ウルガンのいう「マンガはむしろ想像力を拡張してるんじゃないの」の一言に尽きる。あんたの固執する戦争と平和によってクトゥーゾフだのナポレオンだのを自由に想像する権利が人類から奪われた、そのことで我々はレフ・ニコラエヴィチを責めるべきですかい。むしろ我々にアンドレイ・ボルコンスキイを与えてくれたことに感謝すべきじゃないのか。馬鹿が。
一番つまんなかったのは原爆の回。国営テレビが豪華キャストと莫大な資本を投下して作るようなコンテンツじゃない。使い古された映像、言い古された言葉のみ。
やれやれ、もう1時か。これが10時に起きるということの意味だ。
今朝10時に起きたんすよ。そこから時計の針が1時間後ろ倒しになって、後ろに倒れるのは当たり前か、前に倒れるのが特殊だからこそ前倒しというのだ、後ろに倒れる場合は後ろとつけなくてもいいのだ、後ろに倒れるのが当たり前なんだから、塔は。塔が倒れるといって後ろ以外を想像する人がまずいるだろうかいやいない。
ぼくは発泡酒の瓶を塔!
わたくしたちの共通の運命をひだりみぎに塔!
昼飯はわたくしのカレーチャーハン、晩飯は妻が「わたしはやるきがない」というので黒パンにトマトとチーズをのせて焼いたものを妻は食べ、わたくしは昼カレーチャーハンを作ったときの少し残ったご飯をフライパンでじゃっかじゃか炒めて食べようと思った、簡易チャーハンだ、私はチャーハンなら一日二食くらいふつうに食べれる、チャーハンというのは味変が容易だから。味変そのものだから、チャーハンは。
残り野菜を使った。もう芯に近い部分しかほとんど残っていないキャベツをガツガツ切って、玉ねぎを贅沢に二個もべちべち切って、トマトもひとつボリボリ切って、先ほどからこれ何やってるかというと寄せる気絶無オノマトペというのをやってるんですが、先日からそういうブームで。それでフライパンでせっせ・せっせと炒め合わせて卵も割り入れて「割り入れて」?

1月20日(水)

令和に入って一番やる気のない日だった。こんな日にそれでもといって無理をして何かするとそのした分だけヘブンが遠のくと思って何もしなかった。湯で油を炒めていた。あるいは油で湯を、煮ていた。
私の応援しているホッケー(もちろんアイスホッケーのこと)のチームが勝ったのでウェーイっつってビールをあけた。ビールなど飲むのは半年ぶりだ。つまり半年間ワインばかり飲んでいて、そのあと(半年のワインのあと)で一杯のビールを飲み、それからまた半年ワインを飲み続け、そうして迎えた今日、瓶ビールを2本飲んだ、1本がハイネケンで、1本がバドワイザー、なんでそんな外国産のものを飲むのかというと、なぜだかしりぽにはリヴォフスコエが置いてなかったので。あとセールの棚にこれら銘柄が置かれていたので。
冷蔵庫がうるさい。冷蔵庫の中で食品たちの総会が行われているに違いない。議長は、思うんだけど、やっぱり、ヨーグルトだな。
今日は達雄と美代と3人で出かけた。「アラブン虻」というアラブにしかいない虻をブローチ化したいのだ、と美代。また妙なことを言う。思えば好対照だ。突拍子のないことしか言わない(というと言い過ぎか)美代と、突拍子のないことを生涯一度も言ったことがなく、そして言わない(とまで言って大丈夫か?)達雄。あいだに挟まれ次男、わたくし何丘、なんなんだろうな。私くしに何か個性とかあるのか?
一番ほしいのは個性より「輝き」。二番目にほしいのが個性。
それで美代とショッピングモールの便所のとこで達雄を待っているときに自販機が魅するねー何か飲む?とやや棒読みで聞いてみたところ、「あたしこういうの一切飲まないことに決めたの」とまた問題発言をする。「どゆこと?」と水を向けると、「自販機で売ってる飲み物は絶対に体に悪いということが分かった」という。詳しく話を聞いてみると、なんでも自販機のこういう飲み物というのは「よっ、お待たせ!」達雄だ。ところで達雄、存在しないでしょ?「はいすみません。」美代?キミもね?「はい。わたくしは存在しません」
達雄&美代「わたくしたちは何丘の妄想でございます」
達雄&美代「わたくしたちはいません」

1月19日(火)

夜から朝にかけて観測史上3番目に寒い、で今日を過ぎると暖かくなって週末は気温がプラスに転じる、という話だったので、じゃ一番寒い日の黒海を見ておかないとと、朝散歩に出かけた。といっても私の/私たちの「朝」は遅い。人たちが茶漬けを食べて、食べ終わったころにようやく起きる。つまり日本人の感覚だと、私たちは「みんながお茶漬けを食べ終わったあとにようやく起きてくる」むしろ遅起きの人種だ。
だので9時50分に家を出た。快晴である。むさしの国に何丘あり、と言われたその何丘が、零下14度のオデスの街に降り立ったと思いねえ。
浜まで降りて普段なら10分だが足元が剣呑なので用心しいしい歩いて石井のスーパーにも寄って、バーバー馬場でもみあげだけ整えてもらって、してお菓子の「まちおかやむらおかや暗黒」にて麩菓子を買って、そんで次の光景を面入した。

帰ってから親とスカイプした。つまりオデスと「むさしの国」を電信もて繋いだのだ。親は<太郎>を見て喜んでいたが、毎度同じ顔芸をするので、「あなたたちとは<太郎>は流れてる時間が違うんです、すごい速さで成長し進化していってるのですから、あんたがたも交信のたび違う面白いことをしてくれなければだめです」と批判した。そしたら父が(私の老父)すねて、向こうへいって、画面から見えるぎりぎり遠いところにわざわざ立ってお手玉をはじめた。おういそれはないだろう。そのお手玉がくやしいがまた巧いのだ。父はもと選手であるから……。
それで、義父母……じゃない、私の実の父母からきくには、いま自分の実のちちははを義父母と呼び間違えたのは私がここ1年半以上実の父母よりも義父母のほうと濃密に接触してるからというのは勿論だが、それよりも何よりも、今やすっかりここの子なの。
むさしの国の何丘は、もういないの。
もうすっかりモサシの国、つまり、オデスの街のナウシカなの。何丘は。
てか何丘て誰? 私(長谷川太一)のこと?
それで、父母が言うには、すが首相はすっかり人気を落としてしまったらしい。というのも、くだんの感染症が猛威をふるっていますから大人数での会食はお控えください!飲食店もなるべくあれしてください、休んでください!お金たしょうあげますから!と言っていたその同じ口(クチ)で、かも南蛮を食べていたそうなのだ。
「率先して国民に範を示すべき『同輩中の首席』君!そのていたらくは何だ!」「かも南蛮を食べたときのお気持ちはどうでしたか!」と非難ごうごう、これを受けて菅しゅしょう、シャキッと立ってた膝がヘナヘナ~と柔らかくなって、もう気づけば水たまりになっていたのだという。「菅たまり」と呼ばれて国会ツアーの名所になってるそうだ。
ギタラクル、という登場人物がHUNTER×HUNTERにいたような気がするのだが、ご存知ありませんか。あいつがどこからきて、どこへ行ったのか。この宇宙はいつ神様から見放されてしまったのか?

1月18日(月)

<太郎>不在のため妻と私と自由気儘に過ごした。私は自分が書けない漢字を使うのが嫌なので、ここは自由「気まま」とするべきだった。(だがもう遅い)
天気は晴れ。大丈夫このままどこまでもいけるきがする、そういう天気だった。
私は裏表のない人というのを信用しない。
というか、裏表のない人などいないと思っているので、裏表を見せない人というのは私にとってはいつまでも表面しか見せない人、それだけ用心深く、計算高い人、すぐに裏返ってしまわない自制心の強い人・辛抱強い人、意志の人(おお意志の人はこわい)、あるいは、私のことを不審に思っていつまでも警戒してる人、すなわち猜疑心の強い人、と私は見る。
でもやっと裏を見せてくれた!と思っても、見えた以上は表面なのである。見えていないもののことを裏というのだから。先ほど見えていなかった部分が見えたというのは単にオモテが面的に拡大したというに過ぎぬ。闇そのものは光によっては見えない。
あめゆぢゆとてちてけんぢや、か。
雪が降っていた。先週水曜の雪が、とけて、また結んで、たいへん滑りやすくなっている・・いわゆる「剥き出しの氷(гололёд)」になっていて、おお大変なことですなぁ大久保君!ななめに滑っていく太ったばあさん、痩せた爺。歩いているとたくさんの無関係(私にとって無関係)な犬たちがアスファルトをななめにすべっていく、どこまでも滑っていくので、手にした財布も中から凍る。
そうしてどこまっていってもredemptionが得られないままなのか?それはいやだ。・・と、そんな一日である。
▽それから数時間が経過した。今はもう日付もかわって19日の深夜1時前である。
「大丈夫このままどこまでも行けるさ」というのと、「大丈夫このままどこまでも行ける気がするさ」というのとでは、大分違う。後者のほうが信頼がおける感じがする。後者の方が外国帰りであるような気がする。つまりそれなりに見聞をつんで、まわりの思うことと自分の思うことは絶対ではない、一段上の視点にひとつ隣の家の食卓が覗き見えるような視座がある、そう悟った、そのあとでしか語れないようなことを語っているような気配がある。要するに、
一羽のかもめは、二羽のからすのいのち。
一羽のからすは、五羽のすずめのいのち。
このように思っているうちは、思っていることのうちのひとつも成し遂げられない、ということだ。
▽晩飯はクリーン、つまり、アルコホール・クリーン、酒なしで済ました。ボルシチを食べた。
しかし、<太郎>を寝かせてから、酒に手を出してしまった。誘い水をかけたのは妻である。妻ぁ、私を悪の道にひきこむなぁ。義父のワインはアルコール度数がはかっていない(厳密には糖度から計算できるのであるが)ので、どれだけ飲めばどれだけ酔うか検討がつけられない(ボトルによっても違うし)。それで、いつもの感覚ならこれくらい大丈夫だろうという量だけ飲んで、こんなに酔っぱらってしまっている。あはは。
夜はまたしてもウルガンとポズネルの番組を見た。全然だめ。本当に、いかにNHKのクオリティが高いか、こうして比較してみると分かる。800分の番組だが、一回の「ブラタモリ」に然かない。でもかげぐち言うのはよくないってパリスが言ってたからやめる。

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