ロシア人によると犬は「ガフガフ」猫は「ミャウ」と鳴くんだそうだ。
では馬は?羊は?カエルは?
みたいな話。
あと#子育て #国際結婚 #バイリンガル。
(前段)太郎のバイリンガル教育で日本語が劣勢
何丘の妻はロシア人である。日露夫婦の間に一歳児がいる。
「なにおかたろうともうします」←
よろしくしてやってほしい、何丘太郎だ。
で、この太郎君のバイリンガル教育で、私の担当分である日本語が、やや立ち遅れている。
具体的には、太郎の奴、犬は「ガフガフ」と鳴くものだと思っている。
今からわんわんを教えるのは多分少々まずい。「どっちなの?」と混乱してしまいそう。
しょうがない、この陣地は明け渡す。だが猫は「ミャウミャウ」など言わせない。猫は「ニャーニャー」だ。敗けへんぞロシア語。
あとそれからどんな動物がいたっけか。てかこの際どーぶつの鳴き声の日露差を整理してみよう。
ブタ「ハリューハリュー」
日本語:ブーブー、ブヒブヒ
ロシア語:ハリューハリュー(хрю-хрю)
派生語として、豚 хрюшка(ハリューシカ)、動詞「ブーと鳴く」 хрюкать。
「ちびまる子ちゃん」のブー太郎は多分ロシア語版では хрюшка と呼ばれているだろう。それはいいのだが、口癖の「ブー」も хрю と訳されて、常時 хрю-хрю 言っていると思うとさすがに哀れみ。
ウマ「イーゴゴ」
【いななき】
日本語:ヒヒーン
ロシア語:イーゴゴ(иго-го)
【蹄の音】
日本語:パカパカ、パカランパカラン
ロシア語:ツォクツォク(цок-цок)
知らんけど語感としては、「パカパカ」は石畳を踏む感じ、「ツォクツォク」は土や草原を踏んでく感じがするな。
ハリネズミ「フハ、フハ」
日本語:?
ロシア語:フハ、フハ(фух-фух)
日本人にはあまり馴染みがない動物なので、日本語でどう聞きなすのかは知らん。
東京とかにハリネズミカフェっつうのがあるらしいのでそこのスタッフに聞いてみたい。さすがに何とか言い表しているだろう。
カエル「クワックワッ」
日本語:ゲロゲロ。ケロ。クヮックヮックヮ。
ロシア語:クワクワ(ква-ква)
日露で大差ないね。ちな、派生語として動詞「クワクワ鳴く」квакать。
アヒル「クリャクリャ」
日本語:クワックワッ
ロシア語:クリャークリャー(кря-кря)
派生語として動詞「クリャクリャ鳴く」крякать。
ニワトリ「クカレクー」
日本語:コケコッコ
ロシア語:クカレクー(кукареку)
実例として、ソビエト版「ブレーメンの音楽隊」17分55秒あたりをお聞き下せえ。↓
ついでに何丘が以前書いた記事も読んで下せえ。→【ロシア語の歌】Бременские музыканты(ブレーメンの音楽隊)
ウシは「ムー」
日本語:モー
ロシア語:ムー(му)
モスクワにМу-му(ムームー)という外食チェーンがあって、そのイメージキャラクターが牛である。
ネズミは「ピピピ」
日本語:チューチュー
ロシア語:ピーピー(пи-пи)
これは意外だった。いやチューチューやろネズミは。と日本人的には。
なお動詞で「(ネズミが)ピーと鳴く」пищать。
ライオンは「ルルル…」
日本語:ガオー
ロシア語:ルルル…(ррр..)
これは「春の風が駆けてゆくよルルル」のルルルでなく、べらんめえ口調の巻き舌で「rrrr……」と発音したい。ドスをきかせて。
なお動詞で「(ライオンが)唸る」рычать。
(結び)太郎のバイリンガル教育は続く
猫は「にゃあ」。これだけは譲れない。
鼠は「ちゅう」。これも取りたい。
あとはまぁ、さしあたりロシア語に譲ってもいいかな。
むろんゆくゆくは全部覚えてもらうのだが、最初のうちは「イチ動物イチ鳴き声」でいった方がいいのかなと思ってまして。
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